投資信託の売買
長期投資において、高くなった投資信託を売却し、その資金で安くなった投資信託を購入して利益を確定しましょうといいますが、なにをもって価格を評価するのですか?基準価格が高いものを売るということなのですか?
PRU海外債券マーケット・パフォーマーを購入使用と思っていますが、基準価格が14000円を越えています。こういった投資信託はたとえ内容が良くても、購入を控えたほうがよい、ということでしょうか?
FP岩川の解答
> なにをもって価格を評価するのですか?
市場などの価格で評価せず、「資産配分の比率変動」によって評価(売買の判断)を行います。
この資産配分の修正をリバランスと言います。
例えば
Aファンド:Bファンド 50:50 で購入し、この配分をご自身の基準と仮定します。
・・1年後
Aファンド:Bファンド 60:40 に変動した場合にリバランスを行います。
結果的に高く評価されたファンドを売却、安く評価されたファンドを
購入することになります。
ただ、60:40 は、基準価額で見ると必ずしも上昇しているとは限りません。
スタート時に
Aファンド10,000円:Bファンド10,000円 → 50:50
ケース1
Aファンド14,400円:Bファンド 9,600円 → 60:40
ケース2
Aファンド 8,400円:Bファンド 5,600円 → 60:40
価格高い安いでなく、基準とした資産配分がどのような状態かが重要なのです。
リバランスの詳細↓
https://fpb.jp/tm/knows/rebalance.html
どんなプロや経験者であっても、絶好の売買タイミングを見極めことは困難です。例え数回当たることはあっても、当て続けることは出来ません。
このようなリスクの回避方法の一つとして、資産配分を管理するポートフォリオ運用があります。このポートフォリオ運用には、リバランスは欠かせません。
> PRU海外債券マーケット・パフォーマーを購入使用と
> 思っていますが、基準価格が14000円を越えています。
外国債券ファンドでは、基準価額も高いですが、それには理由があります。また、基準価額が高い、低いで良い悪いといった判断は出来ません。
価格の高さだけを見て敬遠するのは間違いです。
参考までにこんなケースは良くあります。
https://fpb.jp/bbs/bbs.cgi?mode=detail&no=13&num=
運用方針や、これまでどのように運用されているかによって判断します。
ちなみに、PRU海外債券は、資産形成の手段として利用するには、とても理にかなっているファンドです。説明は割愛しますが、国内ファンドでも、大変評価の出来るファンドです。
長期投資は、書籍などで言われる程簡単ではありませんから、購入前にファンドの仕組みなども理解を深めることは必要です。
長くなりましたが、参考になれば幸いです。