ファンドラップとバランスファンドの違い

よろしくお願いします。
昨日、証券会社で1000万の運用を相談したところ、ファンドラップを薦められました。内容を聞くとバランスファンドに思えましたが、どこが違うのか教えてください。


FP岩川の解答

任せる事が目的であれば良いですが・・・

バランスファンド最大のメリットは、オートリバランスです。
資産形成の上で重要なリバランスですが、市場環境に左右され、素人ではなかなか計画通りに行えないのが現状です。
自分で複数の投資信託を組み合せて保有するよりも、効果は上がる?と思います。

では、ファンドラップです。
ファンドラップもやはり、複数の投資信託を組み合せて運用しますが、その運用の方針や目的は、すべてお客様のご要望に応じて行われます。
売買に関しても、一任して任せることができますので、まさに手間なしです。

ただし、コストがかかります。

ファンドラップの場合は、実際に購入したファンドの手数料がかかる他、運用を一任するので、別途、専門家への支払う事になりますので、バランスファンドの管理手数料に比べると約1.5倍程度はかかることもあります。

残念ながら、コストに見合った運用結果が得られるわけではありません。

仮に、自分自身で、1%の平均リターンを得るには、
10年定期預金で、リスクなく得られる可能性もあります。

ところが、ラップ口座で1%の平均リターンを得るには、
コスト分も合わせるため約3%~4%前後のリターンを目指すことになります。

つまり、自分へのリターンより、コストを上回るためのリスクを引き受けなければなりません。

任せっぱなしが目的であれば、別ですが、

世界分散された適当なバランスファンドを長期保有した方が、まだ、有利に思えてなりません。